2019年06月08日
ナチュラルアレンジ~自然を感じてもらう花~
アレンジメントを作るとき。
花の仕事を始めたころは、
ブライダルメインだったこともあるのかも知れないが、
綺麗な形を作ることに一生懸命だった。
各テーブルに飾る花が、同じクオリティを保てるように、
花の向きなどを強制してまで形をコントロールしてた。
それがその時の私のベストだった。
あるとき、
たまたま機会があり自分の作ったアレンジメントを家に飾った。
その時ものすごい違和感を感じた。
きちっと形づけられた花の不自然さ。
飾る場所によって、必要になるアレンジの技術があることが初めて腑に落ちた瞬間。
それから修行の場を生花店に移し、様々な魅せ方をみせてもらい、
技術や感性を磨きたくて、別の先生のレッスンを受けたり資格も取った。
だけど一番初めに身に付いた、形をとるという癖がなかなか抜けない。
私は美術学部で絵画を学んできましたが、
自然な状態をを表現するために、不自然さを付け加える技術があります。
例えば、光が右から当たれば影は左に落ちるのが自然な状態。
しかしこの規則性に縛られた絵を描くと、とってつけたような不自然さを感じます。
よく観察すると、反射光による影の濃淡。逆向きにできた薄い影。光の揺らぎ。
知識だけでは描き切れない複雑さが、一種の不自然さを与えることにより表現されることがあるのがわかります。
どこを強調し、どこを引くのか。
見たままを写し取るだけでなく、絵の中で行う感性による作業。
この作業が写真とは違う個人差を生み、ひいては個性を生み出しています。
同じようなことが花の世界にも言えるのだと今の私は感じています。
アレンジメントの中には、自然の中では決して隣合わない草花が並び、かごの中の小さな世界で調和しようとしています。
そんな中に自然を感じさせ、規則性と不自然さを織り交ぜて美しさを強調していく技術。
切り花の世界だから表現できる面白さや個性をもっともっと磨き追及してみたい。
その先の私は、いったいどんな感性で花の表現をしているのか?
どこまでも探求していける世界があるのは、作り手としての喜びだなと感じています。
mimico+ 中村美佳
あなたを贈る花のギフト フラワーデザインmimico+
花の仕事を始めたころは、
ブライダルメインだったこともあるのかも知れないが、
綺麗な形を作ることに一生懸命だった。
各テーブルに飾る花が、同じクオリティを保てるように、
花の向きなどを強制してまで形をコントロールしてた。
それがその時の私のベストだった。
あるとき、
たまたま機会があり自分の作ったアレンジメントを家に飾った。
その時ものすごい違和感を感じた。
きちっと形づけられた花の不自然さ。
飾る場所によって、必要になるアレンジの技術があることが初めて腑に落ちた瞬間。
それから修行の場を生花店に移し、様々な魅せ方をみせてもらい、
技術や感性を磨きたくて、別の先生のレッスンを受けたり資格も取った。
だけど一番初めに身に付いた、形をとるという癖がなかなか抜けない。
私は美術学部で絵画を学んできましたが、
自然な状態をを表現するために、不自然さを付け加える技術があります。
例えば、光が右から当たれば影は左に落ちるのが自然な状態。
しかしこの規則性に縛られた絵を描くと、とってつけたような不自然さを感じます。
よく観察すると、反射光による影の濃淡。逆向きにできた薄い影。光の揺らぎ。
知識だけでは描き切れない複雑さが、一種の不自然さを与えることにより表現されることがあるのがわかります。
どこを強調し、どこを引くのか。
見たままを写し取るだけでなく、絵の中で行う感性による作業。
この作業が写真とは違う個人差を生み、ひいては個性を生み出しています。
同じようなことが花の世界にも言えるのだと今の私は感じています。
アレンジメントの中には、自然の中では決して隣合わない草花が並び、かごの中の小さな世界で調和しようとしています。
そんな中に自然を感じさせ、規則性と不自然さを織り交ぜて美しさを強調していく技術。
切り花の世界だから表現できる面白さや個性をもっともっと磨き追及してみたい。
その先の私は、いったいどんな感性で花の表現をしているのか?
どこまでも探求していける世界があるのは、作り手としての喜びだなと感じています。
mimico+ 中村美佳
あなたを贈る花のギフト フラワーデザインmimico+
Posted by mimico+ at 00:13│Comments(0)
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